クローンと言われようが

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先日mixiから「muuk(ムーク)」というサービスがリリースされて、初日で1万人のユーザーを獲得したと話題になっている。サービスの特徴は “風景+自分の表情” をセットにして公開し、3秒閲覧すると消えてしまうこと。

あれ?どこかで聞いたような…

一定時間閲覧すると消えてしまう特徴は、まさに「Snapchat」だよね。
風景と自分の表情を同時に伝えるとかいうオリジナリティも組み込まれているが、どうも完全にパクるわけにもいかず無理矢理にオリジナルを押し込んだ感じも否めない。
だって、本来こういうサービスって一定の時間で表現することが最大のテーマであり前提なわけだから、そのシンプルさ故の難しさが面白さや醍醐味なはず。そこに “表情も入れたら感情も伝わるよね~” とかはさ、一見ボリュームが増しているようでありながら、本来の面白さや醍醐味を阻害しているんじゃないかと思うわけ。
まぁこれが日本のサービスの良いところでもあり、なかなか殻を破れないところでもあるんだけどね。

ちなみに Snapchat に類似したサービスは「muuk」だけでなく、ヤフーの「コミュカメラ」、リクルートの「SeeSaw」、DeNAの「5sec snaps」と国内でも数多く出回ってきていて、もはや “Snapchat が国内でなかなか流行らないのであれば、どこかがやる前にやってしまえ!” という感じなんだろうな。
現に「Vine」だって、似たようなサービスが増えているもんな。

とはいえ、こういったサービスがそこそこのユーザーを確保しているのも事実。
その理由は、最近の傾向としてユーザーの多くを占める若年層が、自らの顔を晒すことに以前ほどの抵抗が無くなってきていることが挙げられる。なかなか理解し難い理由かも知れないが、実はそこに本質があって、今年から始まる “動画ブーム” も、そういった風潮があって成り立っている。
既に、急ピッチで Facebook から身を引きはじめている若年層が、その次のコミュニティとしてどこに収まるのかは見物である。

以前から言語が “英語” ってだけで拒絶反応を起こしてしまうのは勿体ないなぁ…と思っていたが、どんなに世界で流行っていたとしても、それを日本流にアレンジして、調理し直してもらって、更に安心というバリューを添えてもらわないと乗っかれないのは本当に勿体ないなぁ。

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