謹賀新年 -2014年予想-

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謹んで新年のお祝いを申し上げます

 

この個人サイトを開設した昨年末は、まさに2013年を総括する慌ただしい時期でした。
政治面では、経済戦略として「アベノミクス」が掲げられ、「財政出動」「金融緩和」「成長戦略」という3本の矢により、長期デフレ脱却と各目経済成長率3%アップに邁進しました。1年では結果はおろか、なかなか実感さえも沸きませんが、長い間ずっと見て見ぬ振りをしてきた “宿題” に手を付け始めたということに関しては、善進なのではないかと思います。2014年も続いていく日本経済の建て直しに、我々も更に協力する姿勢が必要な一年になること間違いありません。
そして2014年の経済といえば、4月に導入される「消費税率8%」への引き上げです。巷では商品購入は増税前が得なのか、増税後が得なのか、と賑わっているようですね。各種項目、分野によってまちまちであることは確かですが、総体的に見ると消費税法(3%)が施工された1989年(平成元年)、5%に引き上げられた1997年(平成9年)、ともに “引き上げ後” の還元セール(←仮称:今回は「消費税」を「還元」するというニュアンスの文言使用は禁止されている)に購入したほうが得であったというデータもあったりするようですね。

続いて、現代の我々には切っても切れない「テクノロジー&ネットワークサービス」ですが、昨年は良くも悪くも “粗” が出始めた一年だったと感じます。もちろん個人的にも様々な見解があるのですが、ひとことで言うにはこの言葉が適しているような気がします。
というのも、例えば我々の生活にまで違和感なく浸透したSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の代表格である「Facebook」や「Twitter」。Facebookは年初にユーザーインターフェイスとガイドラインの大改訂を行い安定感を示し始めた頃、国内ユーザーの間からも今までにないほどの「疑問符」が上がり始めました(欧米などでは既に問題視されている)。この現象は、一定時間ゲームにのめり込んでいて我に返る瞬間とよく似ていて “あれ?何かヤバイぞ!” と感じる感覚です。これは没頭していることがヤバイという側面もありますが「本当に便利(必要)なのか?」というものが主です。
このように、徐々に多くのサービスに手を付け、散らばった一長一短の道具が理解し出すと、次に取る行動は「選択」と決まっています。近頃の言葉でいえば「断捨離」ですね。
以前「ネットワークの利便性はスピード(数値)である」と誰かが言っておりましたが、時間と距離を短縮してどんな場所にいても繋がり合えるツールであるSNSのアクセスポイントが、至る所に点々としている状況は必ずしも「便利」とは言えません。
こういった粗を理屈ではなく “感覚的” に捉えて、個々の仕様に変えていくことが問われる1年になるのではないかと予想しております。分かり易く言えば「自分に合った “●と■と▲” を見つけ出し、自分ならそれを “どう使いこなすか”」という作業を1日でも早くやることです。なぜなら2014年は、更に多くの個人企業家サービスが溢れ、そこをベンチャーキャピタルが斡旋し、SNSは次々と篩いにかけられていくからです。
それに応じて、ツールも更なる縮小化が進みます。Google Glassを始めとした様々なウェアラブル(身に付けて持ち歩くことが出来るコンピュータ)は実用性を増し、スマートフォンではなくクラウドやホームサーバーといった場所を軸としてコンテンツ管理を行っていくことになるでしょう。
俗にいうガジェットはこれに付随したものが人気を集め、もう一方ではとてもレトロなものが見直されると予想しています。敢えてアナログではなく “レトロ” という言葉を使いましたが、これは「タブレットを使ってみたが、約半数の人は紙とペンのほうが実用的だった」とか「Facebookを始めてみたが、やはりBlogくらいが丁度良かった」みたいに、前途したような整理整頓の結果がアクセサリー(アイテム)として復活するからです。
要するに、ネットワークはもっとライフスタイルに根ざしたネットワークに落ち着くべきであって、我々がその方向に落とし込んでいくような活用をしなくてはいけないということです。

2014年、私個人のテーマは「明確化」です。
色で例えるなら「透明(白)」が相応しいでしょう。
いままで慎重に整理整頓をし丁寧に色付けをしてきたつもりですが、この辺りでまた全ての色を洗い流し、もう一度そのものを見つめ直す時期にきているような気がしています(塗り直しは2015年以降かな…)。
それこそ… Appleが「Mac Pro」で行ったように、必要なものと不要なものを見極め、思いっきり「時代にマッチさせる」ことです。
MacProが発表されたとき、多くのユーザーが思わず笑い、貶しました。しかし、2014年だけでなく2020年に向けて “定番” と呼ばれるアイテムになるのは、最初は笑われ、貶されるようなものではないかと思うのです。

そういった様子を、私の狭い視点ではありますが、今年もまたこのウェブサイトに綴っていければと楽しみにしております。皆さんにとっての必ずしも便利なサイトでは無いかも知れませんが、小さな針をチクッと刺すような「変化の刺激(あいず)」をお伝え出来るサイトになれればと願っております。

最後に、今年動向が気になるサービスを簡単に挙げておきたいと思います。
なぜなら、2014年は「動画元年」になること間違いないからです。そして年末、一年を振り返ったときに以下のサービスがどのように変化をして、どのような効果をもたらしたか…。そのときまた、未来を見据える為の指針になることを願って。

Gunosy
・注目度 ★★★☆☆
・期待度 ★★★☆☆
>SNSアカウントと連携させることで、ユーザーの傾向を学習してニュースを提供してくれるサービス。既に急成長を遂げているサービスであるものの、面白いのはある種の “広告提供型サービス” であるという点で、SNSにおける広告提供のアルゴリズムをうまく活用している。今後も類似サービスが頻出することは間違いない。

Uber
・注目度 ★★★★☆
・期待度 ★★★★★
>いつでもどこでも今自分がいる場所に、スマホから簡単にハイヤーを呼ぶことが出来る配車サービス。米国を始め、世界21カ国でサービス展開されているようですが、日本にやってきたのはつい最近。まだまだハイヤーの数も少なく、現時点では東京のみとなっています。海外ではタクシー業者等からの反感も多いようですが、サービスも非常に良く、支払いもアプリ内決済(クレジット決済)であるため、その場で支払う必要もありません。
まだまだ実用性や発展性は未知数ですが、楽しみなサービスでもあります。

Lyft
・注目度 ★★☆☆☆
・期待度 ★☆☆☆☆
>こんなもんが継続的に流行るんだろうか…と、あまり期待していないのですが、簡単に言えば「相乗りサービス」です。サービスといってもタクシーのような事業ではなく、あくまで個人が主となってドライバー登録を行い、相乗りを希望する人の呼びかけに近場を走っていたドライバーが相乗りさせてあげて、最終的に運賃(報酬)を「寄付金」という形で受け取るルールになっています。
とは言え、ドライバー条件として運転免許証を所有する23歳以上の人で、犯罪歴や事故履歴が審査基準になるほか、同乗者(相乗りした人)から5段階で評価を受け、アベレージが4.5点を下回るとドライバー登録から外されるそうです。

RoomClip
・注目度 ★★★★☆
・期待度 ★★★☆☆
>インテリアにフォーカスしたSNSです。室内のインテリア写真を投稿・シェアするという「住」に的を絞ったサービスがやっと出てきた感じですね。いままで「衣」と「食」はいくつもサービス提供されており、衣と食と混同しての「住」は存在しておりましたが、単体としては海外含めても数える程だと思います。課題はいくつもありますが、単純に「住(生活空間)」をどれだけユーザーが公開できるかという根本的なところではないかと思います。

Quirky
・注目度 ★★★☆☆
・期待度 ★★★★★
>ユーザーの発明やアイディアをソーシャルで形にするサービスが注目を集めており、個人的には期待大です。現代では発明するスピードが上がっていることは間違い無いわけで、これだけ情報共有がシームレスに行われる世の中の利点を上手く使った仕組みなのではないかと思っています。
個人では実現が難しい…時間も掛かる…その架け橋としての存在があることで、投資家やアドバイザーを得ることにも繋がります。便利なアイディアは、個人の日常の至る所に溢れているのです。

Fril
・注目度 ★★★★★
・期待度 ★★★★☆
>急成長を遂げている、女性特化型の「フリマ(フリーマーケット)サービス」です。個人でショップを持つ(マイページ開設する)ことが出来、登録や運営も全て無料です。更に、商品売買の金銭授受は運営局を通して行われる為、個人間でのトラブルも心配ありません。オークションとは比べものにならないほど売れると女性の間で話題のサービス。これからも更にどこまで成長していくか楽しみです。

mery
・注目度 ★★★★☆
・期待度 ★★★☆☆
>こちらも女性を主体とした情報提供サービス。俗にいう「まとめサービス」という一面も持っています。一部では “女性誌に変わるサービスになるのでは!?” なんて言われているみたいですが、類似サービスも多くあることからどのように差別化を図りユーザーを引き寄せるかが2014年の課題となるでしょう。

Coin
・注目度 ★★★★☆
・期待度 ★★★★★
>多くの人々の願いがやっと形になったか…と思わせる、クレジットカード集約システムです。所有している複数のクレジットカードやデビットカードを一枚のカードに集約して、それまでと同じように使用できるようになっています。市場投入は2014年の夏頃ということで、セキュリティ面や保証面をどのようにカバーしてくるのか課題や不安も多々ありますが、恐らくこれらは、いずれウェアラブルに統一化されることは間違いなさそうなので是非期待したいですね。

Google Glass
・注目度 ★★★★☆
・期待度 ★★★★★
>大注目のウェアラブルと言えば、この「Google Glass」ですね!昨年末に限定数のみ発売され、価格がおよそ16万円という驚きでした。これこそ未知なる可能性を秘めているウェアラブルという代物ですが、機能が充実して周囲のサービスがグラスのみならず “ウェアラブル” に対応してくれば、これこそ次なるデジタル時代の変革期になることは間違いないでしょう。デジタル世界のみならず、生活の全てが大きく変わりますからね。

Vine
・注目度 ★★★★☆
・期待度 ★★★☆☆
>Twitterが提供するモバイルアプリケーションで、6秒のループ動画を撮影してタイムラインに投稿できる仕組み。
2014年は「動画」がSNSの主となることは間違いなさそうで、VineのみならずInstagramの動画投稿機能のように、各SNSが動画機能に注力してくる年になるでしょう。更にUstreamやツイキャスのような従来からある動画放送サービスが何らかの形で復活してくるかも知れません。但し、動画がSNS上で簡単に共有されると、新たなプライバシー意識を持つ必要が出てくる為、いろんな意味で何かと話題に事欠かない一年になるかも知れません。海外では、動画を軸に画像やまとめ機能を取り入れた「Upworthy」というサービスにも注目が集まっています。この手法は日本的なやり方であることから、UI含め上手く日本式に置き換えてプロモーションを図れば、国内でも成功するような気がします。

Stupeflix
・注目度 ★★★★☆
・期待度 ★★★☆☆
>クラウド上で動画のレンダリングと生成を行ってくれるサービスです。ここ1~2年で急激にクラウドサービスの質が向上し、少し前まではPC上でなければ実現しなかったアクションが、クラウド上でしかも簡単に出来るようになりました。動画生成サービスで言えばスマホをベースとした「magisto」もユーザー数を急激に上げてきていますね。まさに動画の時代!

Chromecast
・注目度 ★★★★☆
・期待度 ★★★☆☆
>スマホやタブレットをテレビに出力する機能で、Clomecastに限らず AppleTV 等でも既に実現している機能ではありますが、これがどこまで世間に受け入れられ実用化されるかという点に注目しています。伝え方を変えれば、屋外とリビングのスイッチングをどれだけ器用にこなせるか…ということになります。何度も言いますが、これからは「動画」の時代ですから、自ずと端末に向き合う時間の何割かはリビングでの大画面鑑賞にシフトしておかしくないと予想しております。

Socl / Snapchat / FANCY / Pinterest / ………
>最後は海外で既に流行っているサービスの国内導入、更には日本語化です。
既に昨年末Pinterestが日本語に対応しました。FANCYも日本語利用が可能です。こういった、もともと日本語に対応していないという理由で国内では盛り上がらなかった有名サービスが、日本語対応になった途端に急激な発展を見せることが多々あります。特に近年は、日本語対応が早くなってきているので、海外サービスの動向を気に留めておくのも必要になるかも知れません。

 

2014年(平成26年)

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