Google Inbox

Googleの新メールサービス「Inbox」を試してみた。

使い始めは「ん?」と操作(新機能)に戸惑うこともあったが、実際に使ってみると以外にシンプルでよくできているシステムだった。
GoogleのGmailチームが、Gmailの延長線上ではなく“新たなメーリングサービス”という位置付けで制作されたことにも納得。

やはり百聞は一見に如かずなのだが、例えば「受信メール」というものに対して、Gmailでは「既読にする」か「アーカイブ」という選択肢が用意されている。しかし、その認識でInboxを触ると戸惑う(これが最初につまづいた点)。
Inboxでは必ず「受信メール」に対して「”更にどう処理するか?”」が前提として用意される。

それがこの3つ…

● 「Pin(ピン留め)」
● 「Snooze(スヌーズ)」
● 「Done(完了)」

<Pin(ピン留め)>
メールをピン留めすることで、そのメールが目立つところに強調表示されます。スクラップしていつでもサッと引き出したい内容のものに適用するアクションです。更に、幾つかメールを束ねておく便利機能として「バンドル」があり、一時的にピン留めした幾つかのメールを、最終的にバンドルして保管するような処理が出来るのは整理整頓にも繋がって斬新的な機能と言えるでしょう。

<Snooze(スヌーズ)>
返信や確認といった「処理」をしなければならないが、いま直ぐに出来なかったり、あえて時間をずらして処理する必要があるときなどに「後でまた知らせて!」という機能です。スヌーズは「時間指定」と「明日の午後」のように大まかな時間指定の2つがあります。スヌーズ設定をすることで一時的に受信BOXからは消え、設定した時間になると通知とともに受信BOXに現れます。
再通知機能はもちろんですが、受信BOXから一時的に消すことが出来るのがポイントだったりします。

<Done(完了)>
既に処理済みのメールに対して行います。Gmailでいうところの「アーカイブ」ですね。これにより、Inbox側で「完了」とされたメールは、Gmail側でアーカイブに収まります。受信したメールは、最終的には全て「完了」を目指して処理されていきます。

 

これらからも分かるように、従来のメールシステムは「送受信+管理」に重点が置かれていたが、Inboxは送受信と管理に加えて「メール内容の処理」にも重点が置かれているところが魅力。
最も重要なのは、受信したメールを忘れずに返信することではなく、その内容に対して的確にアプローチできるかどうかなので、メールがスケジューリングに割り込んで来てくれるのは大歓迎であり、本来の姿なのかも知れない。

これは、Googleだから成し得る業(他アプリケーションとの連携という展望も含めて)なのかも知れないが、このInboxは他の「メールサービス」に大きな衝撃を与えることは間違いなく、今後また類似機能を持ったメールサービスが増えてくるのは間違いなさそうです。

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