お薬手帳の電子化

「本日、お薬手帳はお持ちですか?」と聞かれ「あっ…すみません、忘れてしまいました…」というのが恒例になってしまっている”お薬手帳”ですが、毎回忘れるにも関わらず病院や薬局でシールをもらって帰ると、必ずお薬手帳に貼り”調剤証明書”と”お薬の説明”の紙は、データ化して管理している律儀な自分です。

お薬手帳を初めて手にしたときから「電子版つくればいいのになぁ~」と思ったのと、それと同時に「いずれ電子版作るなら早く作らないと、それぞれが個々のサービスを勝手に始め、収集つかなくなるぞ!」という未来も見えていた。

現状、その通りになった。
ネットで お薬手帳 電子化 とか検索すれば、各種調剤薬局チェーンが独自の展開でサービスを初めている。もちろんそれらに共通の管理コード等が設けられている訳ではない。

そんな中、先月末に厚労省が 電子化お薬手帳の共通化 を発表した。
もちろん”共通管理(ルールの統一化)”を目的としており、その鍵はQRコードになるとのこと。
問題は多々あるが、ユーザーにとっての問題点は大きく3点

01.QRコードから得られた情報をデーターベースへと繋ぐ窓口が何になるのか…。
→もちろんモバイル端末前提のサービスであることは確かだが、公共団体が作るインターフェイスに使い勝手の良さを感じたことが無い。

02.個人データを端末管理ではなくクラウド管理できるようになった場合、サーバー保守はどこまで信頼できるものになるのか…。
→なんとなくどんな展開になるか想像できる。

03.電子化されたデータを紙面等にアウトプットさせる機能がどれだけ搭載されるのか…。
→サービスの変更や停止だけでなく、ユーザビリティとしてのエクスポート対策は幾つか用意されていないと厳しい。

これらが成熟し、安定と信頼を得てスタンダードになるには時間が掛かるかもしれない。

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