経済的で上手なエアコンの使用方法

まだ暑くなるか!ってくらい暑い日が続きますね。
明日の予想最高気温が「36℃」って…。 見てないことにします。
ニュースを見ていると、毎日のように熱中症の話題が取り上げられ、更に今年は観測史上最も暑い夏になるのだとか。
あれ?去年も同じこと言ってたよね? これから毎年、更新されていくのだろうか…。 考えないことにします。

ということで、痩せ我慢しないでエアコン使いましょう!
痩せ我慢じゃなくて、エアコンが苦手なだけだって? それでも、ここぞってときはエアコン使いましょうね。
屋外も危ないけれど、室内もかなり危ないです。
エアコンは苦手だけれど、扇風機あるから大丈夫だって? 室温高いところで扇風機を回すのも危険ですからね。

長すぎる前置きになってしまったが「我慢せずに積極的にエアコン使いましょう!」ってことです。

でね、とにかく俺は(私は)はエアコンが苦手なの!っていう人、夏でもダウンジャケット着ていないと寒くて仕方ないの!っていうバケモノ級に寒がりな人(まぁそこまでいかないにしても)については言及しませんが、中には「電気代が気になるから…」という人は多いのではないでしょうか。
確かにエアコンは生活家電製品の中でも、電気消費量1位、2位に君臨してしまう代物ですね。だから余計に躊躇してしまう。
しかし、本当はそうでも無かったりするんですよ。厳密には「そうでもあったり、そうでもなかったり」なのですが…。

そこで今回は、あまり知られていないことや、聞いたことあるようで半信半疑だったりな方のために経済的で上手なエアコンの使用方法をまとめてみましたので参考にしてみてください。

※この季節なので「冷房」について書きます。

 

①【窓を開けて空気の入れ換えをしましょう!】
暖まってしまった部屋は、ときに屋外よりも高温になっている場合があります。
エアコンのスイッチを入れる前に、出来る限り室温を下げておくことも節電に繋がります。そして、換気をしておくことでより新鮮な空気が循環します。

 

②【設定温度は「26℃(推奨温度28℃)」を目安に!】
先ずは設定温度です。一般的な推奨温度は28℃ですが、お子さんが居たり暑がりの方が居るご家庭で28℃というのは、まだまだ暑く感じてしまう温度です。
ですから、せっかくエアコンを入れるのであれば「26℃」を目安にして良いと思います。

 

③【運転モードは「自動」に設定!】
自動運転というと、無駄に電力を使われてしまう気がする人も多いかも知れませんが、エアコンの自動運転モードは非常に賢く、とても効率良く出来ています。
特別な理由が無い限り、電源をONにしてから、電源OFFまで「自動運転」のままで構いません。

 

④【風向きは「上」に!】
冷たい空気は下に溜まります。従って、冷房の冷たい風は上向きに吹き出すようにしてください。

 

⑤【扇風機を併用しましょう!】
上記<②>でエアコンの温度は「26℃」を目安に…と言いましたが、エアコンの温度を1℃上げると10%の節電になるとも言われています。
出来れば1℃でもエアコンの温度を上げて使用したいという場合は「扇風機」がオススメです。エアコン+扇風機の組み合わせで1~3℃の体感温度低下に繋がります。
更に、扇風機がサーキュレーターの役割をしてくれて風が循環します。扇風機を自分に向けて使う(涼む)のも良いですが、エアコンと対象になる位置(反対側)に「横向き(床に対流した空気を拡散するイメージ)」で設置してみてください。

 

⑥【こまめな電源のON/OFFはしない!】 ☆☆☆ここがかなり重要です☆☆☆
えっ!と思う方も多いでしょう。だって、節電するにはこまめに電源のON/OFFをするのは当たり前のことです。
しかし、ここがエアコンの特性を知るうえで最も重要な部分なのです。
エアコンは、電源を入れてから室温を設定温度にするまでに最も多くの電力を使い(消費し)ます。機種や状況にもよりますが、一気に600~1,000W(ワット)くらいの電力を使って冷却しています。そして、室温が設定温度に達すると、今度は一気に80~150Wくらいまで消費電力を落として運転します。消費電力が多いのは時間にして15分程です。
即ち、皆さんが恐れているエアコンの大きな電力消費は「エアコン立ち上げ時(電源を入れてから冷えるまで)」だけなのです。
逆に、電源のON/OFFをこまめにするということは、常に(電源を入れるたびに)電力の過剰消費を自ら行っていることということになりますね。

※ON/OFFの目安は?
では、買い物などで外出する際は、付けっぱなしが良いのか?切ったほうが良いのか?となりますよね。
これも機種による個体差や条件、そのときの状況によりますが、個人的には「3時間」を目安にしています。3時間以上家を空けるときは電源を切り、3時間以内に戻るときは電源は入れたまま外出します。
ただ、電気の消費量とは別に安全面の問題が出てきますよね。近年の家電製品は非常に安全な設計になっていますが、やはり電源の付けっぱなしは気になってしまうものですし、もし何かあった場合に悔やみきれません。
ですから、その辺につきましては皆さん各々でご判断いただければと思います。

 

⑦【室外機を直射日光を当てない!】
室外機が熱くなっていると、空気の循環作業が効率良くいかずロスが生まれます。室外機を日陰に置いたり、すだれで直射日光を防ぐなどするだけで最大10~15%程の節電になります。
但し、排気口(風が出ている面)は絶対に塞がないでください!余計に電気代が掛かるだけでなく故障の原因になります。
塞がないだけでなく、室外機の前にモノを置かないことも基本です。

 

⑧【カーテンや雨戸を利用しよう!】
室内外を隔てるものは、窓ガラス一枚だけよりも、カーテンや雨戸と組み合わせて層にしたほうがより遮熱できます。
室内外の温度差を出来るかぎり作らないことが節電の鍵です。

 

⑨【フィルター掃除をしよう!】
これは言うまでもありませんよね。①~⑧のことが出来ていても、フィルターが汚れて詰まっていたら何の意味もありません。本末転倒です。
近年のエアコンは、自動おそうじ機能が付いている機種が多く出回っていますが、フィルターには「掃除できない(してはいけない)フィルター」と「掃除できる(しなければならない)フィルター」の2種類があります。
更にダストボックスがあったりするので取扱説明書をよく読んで、定期的に内部のメンテナンスを行ってくださいね。

 

⑩【除湿は電気代が高い!?】
これも、機種による除湿方法(機能)の違いもあるので一概には言えませんが、除湿には冷房よりも電気代が掛かる機種がとても多く出回っています。
理屈は割愛しますが、雨の日など「冷房だと電気代高そうだから、きょうは除湿にしよ!」と思われる方は充分に注意してくださいね。

 

基本的にはこんなところでしょうか。
10項目を一つ一つ覚えるとなると大変かも知れませんが、全体を通してイメージしてみるとなんとなく感覚で分かるのではないかと思います。

 

<まとめ>
・「自動運転で電源はこまめにON/OFFしない(外出は3時間が目安)!」
・「設定温度は26~28℃!」
・「扇風機をうまく利用したり、カーテンを閉めるなどの工夫!」
・「掃除などのメンテナンスは定期的に行う!」

 

【補足】

○エアコンを消すくらいなら…

エアコンの低出力運転時(設定温度になった後の運転)の消費電力は「80~150W」程度だと先にも述べました。
実は、意外なものがそれ以上に電力を消費して動いているんです。何だと思いますか?

…そうです。 「液晶テレビ」です!

40インチ以上の液晶テレビの中には、200Wを超える消費電力のものが多数存在します。
他の家電製品にも、エアコンの低出力運転時の消費電力を超えるものは多数あります。
エアコンには気を遣うけれど、テレビはなんとなくつけっぱなし…なんて勿体ないことはしないでくださいね。

 

【買い替え時の注意点】

○エアコン買い替えのタイミング(目安)

15~20年前のエアコンと現在のエアコンでは、消費電力が60%程違うと言われています(もちろん個体差あります)。10年前のものと比較してもなかなかの差があり、6~7年前のものでも20%前後の差があると言われています。
しかし、これは同じ条件で比較した場合に生じる差です。実際はというと…5~6年使っていれば、埃も溜まっているでしょう。
…購入してからどれだけ掃除をこまめにしましたか?
…購入後2~3年で、業者さんにエアコン掃除を依頼されましたか?
…定期的に運転させていますか?
おそらく、実際の比較数値よりも多くの差が出ていると思います。この差は当然「消費電力のロス」です。

キーワードは「8」!

無責任な内容になってしまいますが、購入から(製造から)8年以上経っているものは買い替えを検討して良いと思います。定期的にメンテナンス(掃除)されてないとすれば尚更です。
また、いままで手つかずの使用5~6年とか6~7年で、いまになって焦って業者にクリーニングを依頼した場合、そのクリーニングが原因で故障してしまうこともあります。各メーカーの部品保守も8年程度となっていたり、8年も経てばより効率の良い製品が出ていたりと、「8年」というのはエアコンを考えるうえでの目安となります。

○エアコンサイズと価格帯

はっきり言って、高いものが良いに決まっています。
しかし、節電をしたくて買い替えるのに、高価なエアコンじゃ節電の意味が無くなってしまうような気がしますよね。
では、最低限何に気をつければ良いか。

・エアコンサイズ
エアコンには適用サイズがあります。6畳用/8畳用/10畳用/12畳用… 店頭でも「4.5~6畳」「6~8畳」「8畳~10畳」などと分けて展示してあると思います。
使用する部屋サイズと同等、もしくはピッタリが無ければ1サイズ上のものを購入してください。
理由は単純で、例えば6畳用の出力のエアコンで8畳や10畳の部屋を冷やしたり暖めたりするには、フル出力する時間が長くなります。部屋を設定温度にするまでの時間が長くなり、低出力運転になってからも温度差を調節する際には多くの電力を使用することになります。
これでは、新しく買い替えたのに思うような節電になりません。

・価格帯
その時期の各メーカーのエアコンの特徴や、サイズにもよりますが、価格帯を目安とするのであれば「平均価格以上」のものをオススメします。価格とほぼ比例するように、エコ(節電)指数のようなものを明記している店舗も多いと思います。
例えそこで1万円や2万円高いものを選んでも、1年もあれば簡単に元が取れます。いや、数ヶ月で元が取れるかも知れません。最上位機種や上位機種を買えとは言いませんが、ミドルクラス以上のものを検討してみてください。

 

これら2点に注意して購入すれば、大きく失敗することは無いと思います。

 

詳細は省いたつもりでしたが、乱文乱筆のため長くなってしまいました。
いよいよ夏の暑さを感じるようになり、一気にエアコン需要が高まってきましたので、いますぐに購入しても配達(設置)はだいぶ先ということは珍しくありません。
購入を検討されている方は、お早めの購入をオススメいたします。

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