SNS User Growth

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いまやインフラと言っても過言ではなくなった、フェイスブックやツイッターを代表とする「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下:SNS)」だが、先日 “Facebook利用者、2017年までに8割減という予測は本当?” という見出し記事が出回った。
これは米プリンストン大学の研究者2名が発表した論文で、詳細は省くが、SNS利用者の動きを疫学モデルを使って分析した結果のようだ。

では、本当にフェイスブックは衰退するのか。
もちろんこれは誰も分からない問題ではあるが、もしこのまま何も手を打たなければ、2017年には少なくともピーク時に比べ50%以上の衰退を見せることは私でも予想が立つ。
とは言え、現状通りに適度なアップグレードを行い、このまま守りに入ってしまうほどザッカーバーグもバカではない。
むしろ、とんでもない改変を企んでいることは明白であり、いずれWebサービスから脱却する日も来るだろう。

そこで、一般的なSNSのユーザー推移をグラフ化してみると分かり易い。
パターンはこうだ…
(※画像参照)
①サービスが始まり、新しいもの好きなユーザーが飛びつき徐々にユーザー数を増やす。
②新しいもの好きユーザーが、(利用してみた結果)サービスを広告し始めユーザーを増やしていく。
③やがて「定番サービス」となり、メディア・雑誌・口コミなど、ありとあらゆる煽りを受け一気に加速。
④多言環境も整い、利用者数もピーク。一人でも多くのユーザーを取り込みながら安定を見せ始める。
⑤サービスの慢性化により、あらゆる理由からSNS離れが始まると、フォロワーを巻き込んで一気に減衰する。
⑥一定数のユーザーを残し、世間では「○○は終わった…」と言われ、穏やかな下降線を描く。
⑦やがてサービス改善の見通しが立たず、事実上の閉鎖を迎える。
これが一般的なSNSサービスのユーザー推移です。

いまどこに位置するかと言えば「④」から「⑤」に向かっている途中で、この道がどのくらい長いのかは分かりませんが、恐らく2~3年と考えるのが妥当でしょう。
そして、やがて迎えるであろう「⑤」のために、準備を進めています。

これはフェイスブックに限ったことではなく、様々なWebをプラットフォームとしたサービスが近い将来に直面する問題であって、数年後にはこのグラフでさえ古い形となってしまうだろう。
インターネットの普及と同時にスタンダードになったがWebだが、遅くても日本でオリンピックが開催される2020年には、いまのようなネットワークサービスは影を潜め、新たなプラットフォームがシェアを稼いでいるだろう。
その為に、我々もいまから準備を進めていかなければ、これから来る更なる速い時代に乗り遅れてしまうだろう。

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