裏 – BEST GADGET 2015

先日の記事で「BEST GADGET 2015」を発表しました。
その記事でも触れたように、2015年は新作ガジェットよりもアップデート(既存製品のバージョンアップ)が目立つ一年だったと感じています。
それならば、一旦 “ガジェット” という枠を外してみよう!と思い、改めて2015年を振り返ってみると、ひとつだけ際だって特徴的なモノ・コトが見つかりました。

そこで今回は「裏 – BEST GADGET 2015」と題して、個人的な2015年の BEST… を発表したいと思います。

 

【 裏 – BEST GADGET 2015 】

・東京防災

この東京防災。東京在住の方なら、既に手元に届いて常備されていると思います。
2015年09月01日から東京都内の各家庭に順次配布されている、いわば「防災のしおり」のようなものです。決してモノ自体は画期的なものではなく、真新しいものでもありません。しかし、この姿勢と内容が素晴らしいな…と思ったのです。
2011年03月に起きた東日本大震災。震災後、各都道府県、市区町村、自治体が、防災の意識を高める為にあらゆる告知や備えをしました。そして我々個人も備蓄品を買い漁り、備えをしました。しかし、防災の知識と意識はどれだけ備わっているでしょか。
役所に行けばそれなりの資料が配布されています。しかし、それに気付ける人がどれだけいるのか。いやいや、その知識と意識を家族で共有した人はどれだけいるのか。私は当初から様々な場所で「この(自分の住む)町でも”防災のしおり”のようなものを作らないかなぁ~」と言っていました。当時、あれだけ騒がれ、現状を見直す重要性が問われたにも関わらず、なんとも見にくいハザードマップ、更新が滞った避難地情報、目的になかなか辿り着けないウェブサイト…。
もうウンザリなんですよね、こういう「分かる人だけが分かればいい、とりあえず作ってありますから」みたいなもの。もうそういう時期はとっくに過ぎているのですよ。
私が気付かないだけなのかも知れませんが、約5年経ったいまでも改善は見受けられません。

そんなとき東京都が発行した、この “東京防災” を見て素直に感動したんです。感動というか嫉妬、納得というべきか。
税金使うなら、せめてこういうものに使って欲しいなぁ~と。防災、防災と声をあげるだけで、中身のない表面的な防災を謳うくらいなら、こういうものを作って欲しいなぁ~と。
もの自体は在り来たりで、基本的なものですが、各家庭に1冊あったら時間があるときに目を通したくなりますよね。なによりも見やすい!そして目を通したくなる!それが大事かと。東日本大震災が起こった03月11日の夜の一家団欒の時間に家族で読みながら、防災道具や避難場所の見直しをしても良いと思います。
出来ることなら全国に発送して欲しいくらいですよね~。

ウェブサイトを見て「これ私も欲しい!」と思った方…
実はこれ、東京都在住でなくても少々異なる形ではありますが こちら から手に入れることが出来ます。
更に、日本語だけでなく「英語」「中国語」「ハングル語」まで用意されています。

東京在住以外で興味を持たれた方、そしてこの記事をここまで読まれた方は、是非この機会に「東京防災」をダウンロードし、共有してみてください。

※東京都向けのものですので、一部東京都内でなければ役に立たない内容も含まれています。

 

tokyo_bousai_001

▲様々な項目に分けられて、役に立つ内容が一冊に凝縮されています。

tokyo_bousai_002

▲イラストが多用されていて、とっても見やすくなっています。

tokyo_bousai_003

▲当たり前と分かっていながら、つい忘れがちなことを再確認できます。

tokyo_bousai_004

▲最低限の避難道具から、家族分の備蓄品までチェックリストも!

tokyo_bousai_005

▲万が一のケガや病気の応急手当方法まで掲載。

 

これはこれで、立派なガジェット。
道具だけでなく、知識、備え、活用法… 2016年からは “多種多様なガジェット” を共有していければと思います。

コメントを残す

*